昨年6月開店
南太田駅そばに昨年6月にオープンした「自家焙煎のあべちゃんコーヒー」。焙煎機を使って提供するコーヒーがメイン。イートインのほか、豆の販売も行う。
店主の阿部智剛さんは20代からバス運転手として勤務していたが、コロナ禍で担当する空港へのバス便が激減し、勤務日は月の半分に。将来への不安もあり、退社を決断した。
以前、鎌倉のカフェで見たマスターの楽しそうな姿が印象に残り、そこからコーヒーの焙煎を勉強していた。退社を機に趣味を活かして起業しようと思い立った。
焙煎の良さを
店のコンセプトは「焙煎コーヒーの良さを知ってほしい」ということ。ケーキや菓子はほとんど提供せず、流行りの「カフェ」とは一線を画す。エチオピア、ブラジル、インドネシアなどのコーヒー豆を焙煎し、注文を受けてから丁寧に一杯ずつ淹れていく。
「売上はまだまだ」というが、焙煎の良さを知り、豆を定期的に購入する客が増え、得意先へのあいさつ用にドリップタイプの商品を求める人もおり、予想外の需要に驚いている。昨年12月からカフェインレスコーヒーを扱うようになり、潜在的なニーズを掘り起こそうと試行錯誤する。
感染症が落ち着けば、店内で趣味や特技を活かしたワークショップを企画することを考えている。最近では、コーヒー豆の価格が上がり続けており、メニューの見直しを迫られる厳しさもある。それでも「この店を楽しいと思ってもらえるよう、自分の引き出しを増やしたい」とカウンターに立ち続ける。
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