ウクライナ語で「友達」
横浜市は4月28日、ウクライナ避難民支援の一環で、パシフィコ横浜内にある横浜国際協力センター=西区みなとみらい=に交流カフェ「ドゥルーズィ」を開設した。戦災から逃れてきた避難民が安心して交流できる場を提供していく。
カフェの運営は同センター内に拠点を持つ公益財団法人横浜市国際交流協会に委託。「ドゥルーズィ」という施設名は「友達」という意味のウクライナ語から付けた。
横浜に避難してきたウクライナ人たちが、母国語で話したり、情報交換できる場所を提供するほか、企業からの寄付やボランティアをつなぐ場としても活用していく。母子で避難してきた人も多いことから、カフェの中にはキッズスペースも設けられた。
日本語講座など検討
オープン日には30人の避難民と支援者らが集まり、郷土料理の「ボルシチ」を食べながら交流を深めた。山中竹春市長もカフェを訪れ「困っていることなどを聞き取り、スムーズな支援につなげていきたい」と話した。
開設に携わった同センター内にある海外への技術協力支援会社に勤務するウクライナ人のコヴァリエヴスカ・ナタリアさん(40)は、「避難した人は日本語をはじめ何もわからない。母国語にふれられるというだけでも意味がある」と話した。今後は日本語講座や日本人との交流会などを検討している。
横浜市とウクライナ南部の港湾都市オデッサ市は1965年から姉妹都市。これまでに、ウクライナへの現地支援などを目的とした募金活動のほか、住宅や企業連携して必要な家電、生活用品などの支援を行っている。
市内には5月9日時点で、21世帯40人の避難民が滞在している。
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