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3月28日
市立横浜総合高校で生徒の居場所を作ろうと開かれている「ようこそカフェ」の関係者が7月28日、南区役所で山中竹春市長と意見交換をした。山中市長が各区で活動する団体らと対談する座談会「市長と語ろう!」によるもの。カフェ側からは、生徒がカフェで大人と話すことで、悩みを打ち明けたり、今後の進路選択を相談するなど、さまざまな成果があったことが報告され、山中市長は「ほかの学校にも広がってほしい」と語った。
子育て団体と対談
「市長と語ろう!」は、市内の団体と意見交換を行い、今後の市政運営の参考にすることを目的にしている。今年5月に開始し、各区で子育て関係の活動をしている団体などと座談会を行っている。1区1団体を訪れる形で、南区での開催は14カ所目。
横総高は港高、横浜工業高、横浜商業高定時制の3校を再編整備する形で2002年に中区翁町に開校。13年に現在の南区大岡に移転した。午前、午後、夜間の3部制で約1千人の生徒が通う。
同校の生徒は約2割が不登校を経験、1割が生活保護世帯であるなど、課題を抱えていることが多い。「ようこそカフェ」は生徒の交流を図り、孤立を防いだり、自立へ向けたキャリア支援を目的に16年10月に始まった。
軽食など無料提供
青少年支援を行う公益財団法人「よこはまユース」が中心となり、現在は5団体・個人が協力して運営。市教委からの補助金などを資金とする。校舎1階のフリースペースを使い、毎週水曜日に開所している。元市教育委員で料理研究家の長島由佳さんが手掛けた軽食のほか、ボランティアや企業から寄付されたジュースや菓子などを無料で提供する。1日平均で約200人が利用。リラックスした雰囲気で生徒が日常生活について語ったり、スタッフに友人関係や進路についての悩みを打ち明けることもあるという。
座談会には、カフェ側からよこはまユースの関係者や長島さん、同校の横田孝行校長、3月まで4年間校長を務めた小市聡さんら9人が参加。カフェ設立の経緯や運営体制などを説明。加えて、大岡移転時は卒業時の進路未定率が3割を超えていたが、最近では1割台になっていることも報告された。
広がりに期待
山中市長は、県内に約10カ所ある校内カフェの中で最も大きな規模であることに関心を示し、カフェの写真を見て「きれいな場所で、雰囲気が良いと感じた」と印象を語った。その上で「この取り組みが他校にも広がってほしい」「自治会町内会ともつながれば」と期待した。カフェ側によると、すでに別の市立高で設置の検討が進められているという。長島さんは「小中学校とは市立校同士で連携できる土壌がある。横総高が基盤となって取り組みを進めたい」と展望を語った。
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