京浜急行電鉄株式会社(本社・西区)は11月11日に鉄道全線で車内自動放送を試験的に導入した。同社はこれまで一部区間で自動放送を使用していたが、全区間での導入は今回が初めて。試験期間を経て25日から本運用が開始される。
乗務員が携帯するタブレットに全駅のアナウンスなどを2言語(一部4言語)収録し、車内放送に使用する。国籍を問わずインバウンドの乗客などに等しくサービスを提供することが狙いだ。実際に使用した車掌は「放送中にお客様対応や安全確認を行うことができるようになった」と導入のメリットを話した。
他社線では2000年代前半から自動放送が開始されたが、京急は肉声案内を続けていた。肉声放送について広報担当は「遅延時等のトラブルや事故発生時に状況に応じた案内が可能」としており、今後も車掌が臨機応変な対応ができるよう研修を続けるという。
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