神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
南区版 公開:2018年11月8日 エリアトップへ

風疹、市内感染止まらず 患者数 昨年の10倍超

社会

公開:2018年11月8日

  • LINE
  • hatena

 関東を中心に感染が広がっている風疹。横浜市によると、市内の風疹患者は今年10月28日時点で94人を数え、昨年1年間の9人と比べ、すでに10倍以上となっている。今年と同様の傾向だった2012年は翌年に大流行しており、市はワクチン接種を市民に促したい考えだ。

 風疹は発熱や発疹、リンパ節腫張を特徴とするウイルス性の疾患。妊娠20週ごろまでの妊婦が風疹ウイルスに感染すると、胎児に心疾患や難聴、白内障などの症状が出る先天性風疹症候群(CRS)になる可能性がある。

 今年8月19日まで0人だった市内の患者数は、8月20日以降から増加。94人のうち74人は男性で、女性20人の3・7倍となっている。また、30〜50代の男性が58人で全体の約62%を占めている。

 国立感染症研究所によると、日本では1977年から95年まで、ワクチン接種の対象が女子中学生のみだったことが、30〜50代の男性患者数の多さに影響していると分析。同研究所が毎年約5千人規模で調査する感染症流行予測事業の最新結果では、30代後半から50代の男性の約20%がウイルス抗体を保有しておらず、同年代女性の約2%と比べても多いことが分かる。

大流行前に酷似

 市内の風疹患者は10月22日から28日の1週間で、9人が感染。624人が感染し、大流行した13年は前年の12年が113人で今年はそれに迫っており、今後の大流行につながる可能性もある。そのため、市担当者は「油断できない状況にある」と警鐘を鳴らす。

 過去10年間の市内CRS報告数は13年に2件。今年はまだ報告はないが妊婦はワクチン接種を受けられず、周囲の人が接種することが重要だ。市医師会の水野恭一会長は「市内でも予防接種の依頼は増えている。妊婦は人混みを避け、家族も安全のため受診を」と話す。

市が注意喚起

 市では「風疹対策事業」として、同事業を利用した事がない19歳以上の市民で、①妊娠希望の女性②妊娠希望の女性のパートナー③妊婦のパートナーなどの条件を満たす対象者に予防接種と抗体検査を実施している。予防接種は1回3300円(税込)で接種歴が2回以上ある人は対象外、抗体検査は無料。来年3月31日まで市内の各協力医療機関で利用できる。市担当者は「ホームページやチラシで注意喚起し、患者を出さない努力をしていく」としている。
 

南区版のトップニュース最新6

蒔田公園 久々に活気

みなみ桜まつり

蒔田公園 久々に活気

5年ぶり、踊りの花咲く

3月28日

防災学び 地域に伝える

蒔田中2年生

防災学び 地域に伝える

災害への備えなど発表

3月28日

森の保全団体に寄付

太田小6年生

森の保全団体に寄付

三浦での環境学習契機に

3月21日

蒔田公園 5年ぶり大舞台

みなみ桜まつり

蒔田公園 5年ぶり大舞台

23、24日 模擬店やステージ

3月21日

福祉避難所 課題浮き彫り

福祉避難所 課題浮き彫り

火防協研修で図上訓練

3月14日

子育て手続き スマホで

横浜市

子育て手続き スマホで

6月末、アプリ配信へ

3月14日

あっとほーむデスク

  • 3月28日0:00更新

  • 3月14日0:00更新

  • 3月7日0:00更新

南区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook