南区内のさまざまな団体がごみ拾いを行う「つながり清掃ウォーク」が11月を通して行われている。区が企画したもので、活動集中日となった17日は蒔田公園など4カ所の拠点を目指し、約320人が参加。今年3月の第1回開催に比べて参加者が倍以上に増え、町内会以外の企業や奉仕団体なども加わり、清掃活動を通した輪が少しずつ広がりを見せている。
五輪へ美化推進
「つながり清掃ウォーク」は、まちの美化活動に取り組むさまざまな人や団体がごみ拾いをすることで、連携を深めようと区が企画したもの。2020年の東京五輪・パラリンピックを前に、美しいまちでおもてなしをしようという願いも込められている。今年3月の第1回開催には、環境事業推進委員を中心に約150人が参加。各地域から拠点となる公園まで、ごみを拾って歩いた。
企業も加わる
2回目の今回はそれを拡大する形で11月を「つながり清掃月間」と位置付け、町内会や学校などに清掃活動を呼び掛けた。これを受け、井土ヶ谷地区は11日にごみ拾いを実施。約200人が井土ヶ谷交番裏の公園を目指して路上のたばこの吸い殻や空き缶などを拾い、約1時間歩いた。地区内にあり、日ごろから周辺の清掃を行うパチンコ店「ドキわくランド」と「パンドラ」の2店も参加。井土ヶ谷地区連合町内会の千葉六男会長は「思ったよりもたばこの吸い殻が多い」と感想を話した。
公園に集結
17日は活動集中日として、南区を4エリアに分け、蒔田公園や大岡はらっぱなどを目指して参加者がごみ拾いをした。蒔田公園班は蒔田地区などの住民に加え、18歳から30歳の青年による奉仕団体で、毎年春にたばこの吸い殻拾いを蒔田公園周辺で行う「横浜南ローターアクトクラブ」や大岡川の桜の守る活動を進める「南区さくらボランティア」のメンバーも加わった。区によると、この日は4カ所合計で昨年の倍以上となる約320人が参加した。参加者からは「ほかの地域の人と会えて良かった」「約1時間歩いて、いい運動になった」などの声が聞かれた。ほかにも、小学校では平日に児童が学校周辺のごみ拾い活動をしており、「清掃の輪」が南区内に広がりつつある。
区は五輪へのムードを高めようと、マスコット「みなっち」が描かれた五輪シンボルマークの5色のタオルを用意。第1回は黒、今回は青のタオルを配布した。
区地域振興課は「五輪へ向け、地域の輪を広げることを目標にしたい」と話し、今後、19年に1回と20年の五輪前後に1回ずつ、「ウォーク」を行い、清掃を通した顔の見える関係づくりに取り組む方針だ。
南区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|