蒔田公園に市民のアート作品を展示する「光のぷろむなぁど」が12月15日、16日に行われる。主催の市民団体代表が昨秋に急逝。一時は昨年を最後の開催にしようとしていたが、地域住民や学校関係者の声に押される形で継続を決めた。今年もろうそくやLED電球を使ったキャンドルが冬の公園を彩る。主催者側は「アートによる地域と地域、地域と人のつながりを作りたい」と意気込む。
「光の―」は2008年、吉野町市民プラザの事業として始まった。09年から蒔田公園周辺の住民らによる「大岡川アートプロジェクト実行委員会」が主催し、毎年12月にイベントを行っている。
毎回、公園内にろうそくやLEDなどを使った光のアート作品を展示。公園周辺の飲食店が屋台を出すほか、親水広場でコンサートを行い、夕方から夜にかけて公園全体を盛り上げる。
代表急逝で終了検討も
蒔田地区の町内会長で、委員会発足時から委員長を務めていた杉山孝一さんが昨年9月に急逝。残った委員は失意の中、杉山さんの遺志を継ごうと、昨年12月の第10回の開催に漕ぎつけた。
実行委員で杉山さんとともに町内会活動もしていた金子千津子さんは「杉山さんがいなくなり、節目の10回の開催で終わりにしようと思っていた」と話す。今年になり、委員会側が終了の意向を地域や協力団体などに伝えると、「ここまで続けたのだから終わらせてはいけない」という声が多く寄せられた。特に毎年、イベントで児童が総合学習の成果を発表をしている日枝小学校や美術部が作品展示をしていた蒔田中、共進中の関係者からは「子どもが活躍できる場を残してほしい」と継続を強く要望されたという。金子さんは「私たちが思っている以上に、地域にとって大切なイベントだと感じた」と語り、11回目の開催が決まった。
今年のテーマは「オープン!!」。「イベントをあらゆる方に開き、参加、協力してほしいという願いを込めた」という。屋台の安全管理やテント設営を南消防団や蒔田地区の青少年指導員に初めて依頼し、体制を整えた。
今年も日枝小の3年1組、2組が自作のキャンドルや「光るコマ」を展示。加えて、中区の横浜国大附属横浜小学校が初参加し、キャンドルを展示する。ほかにも、アーティスト「ABURABITO」の今城竜也さんが中心に進めるキャンドルナイトは、2日間とも各3千個のろうそくやLED電球を使った作品を並べる予定。金子さんは「当日、キャンドルを並べるボランティアも募っています」と呼び掛ける。
2日間とも午後3時30分から8時。問い合わせは吉野町市民プラザ【電話】045・243・9261。
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