「ほどがや 人・まち・文化振興会」の代表に就任した 羽根 一男さん 瀬戸ヶ谷町在住 72歳
市民活動の「橋渡し」に
○…歴史の伝承や子育て支援、朝市の開催など、保土ケ谷区内では多岐にわたって地域を活性させる市民活動が行われている。そんな各団体に声を掛け、情報交換の場として利用してもらおうと発足したのがこの振興会。「異なる分野の意見を持ちよって、それぞれが伸びていってくれれば」と、地元の未来をしっかりと見据えている様子で語る。
○…22年前に大阪から瀬戸ヶ谷町に移り住み、保土ケ谷の緑の多さや歴史的な風景に愛着が湧いた。定年を迎えてからは大阪に戻ることなく、何か地域のためになることを、と水辺の保全活動から始めた。今では地元の連合自治会長や、保土ケ谷の歴史を語り継ぐ活動、小学校の体育館の開放などにも携わり、土日祝日関係なく忙しく過ごしている。「これ以上は増やせないよ、でもいつの間にか参加しちゃってて」と、周囲を放っておけない人の好さそうな笑顔をみせる。
○…元来、人と接することが好きな性分と自己分析。サラリーマン時代は油脂会社に勤め、社員達の声を取り入れた、より効率的なシステム作りに邁進。全国の支社を飛び回って意見調整に当たったが、中々相手と折り合えず立ち行かないことも。そんな時は論を交えていた相手と美味しいものを食べ、酒を酌み交わし語り合ったという。生みの苦しみも知っている分、今回代表を務めることになった振興会については「何かを新しく企画するのではなくそれぞれの団体ごとの発展を支援していきたい」と、意向を語る。そこでは、人と人との狭間で潤滑油として活躍してきた自身の知識と経験が、随所に活かされるに違いない。
○現在は妻と二人暮らし。食事時はお互いの毎日の報告に花が咲いている。
いずれは息子と暮らす予定だが、まだまだ現役。「今後もさらに多くの団体に加入してもらい、新しいアイデアを出し合ってもらいたい」と、保土ケ谷を想った連携作りに尽力は続く。
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