保土ケ谷区版 掲載号:2012年6月21日号
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天王町にある「よこはま西部ユースプラザ」の 所長を務める 武藤 啓司さん 港北区在住 77歳

模索続く「ひきこもり対策」

 ○…若者一人ひとりに「生きる自信」や「輝き」を得られるような体験の場、機会などを持ってもらおうと、2007年にオープンした同所。現在はカフェ形式の「青少年の活動拠点」としての取り組みが軌道に乗り、その順調な運営ぶりに監督官庁の大臣が先日視察に訪れたほど。「子連れの母親の憩いの場になったり、子ども同士が誕生会を開いたりと、当初想定しなかった利用もみられるようになりましたね」と笑顔で話す。

 ○…一方で、メーン事業の「ひきこもり対策」については「なかなか一筋縄ではいきませんね」とポツリ。四半世紀以上にわたる教員実績を買われての現職だが「経験はほとんど役に立ちませんよ」と寂しそうな表情をみせる。聞けば、学校に通っている子ども達は「学年」「学期」などの節目があるため目標を与えやすいのに対して、引きこもりの子どもには区切りが少なく、環境を一変させるスイッチが少ないのが実情なのだとか。加えて自身が所長に就任してからだけを鑑みても、こうした子ども達の「高齢化」が顕著となっており「『30歳になったら』など、年齢の節目をきっかけにしてくれれば良いのですが…」と話す表情は切実で、問題の根深さを物語る。

 ○…その一方で「人との出会いが大切なんですよ」とも。自身、幼少の頃は内気な性格ゆえに、いじめのターゲットにされていたが、担任教諭の働きかけにより生徒会の選挙に立候補したことが転機となり、後にテニス部主将として新入生を前に壇上で入部勧誘を行えるまでになったのだという。

 ○…ひきこもり解決策に、こうした経験則を活かそうにも「出会い」というランダムな要素が大きいためパターン化できない事にジレンマを感じている様子。現在は人脈を頼りに子ども達を受け入れてくれる勤務先さがしなどに明け暮れる日々が続く。「色々な人を認め、受け入れられる社会になっていけば」という願いが叶う日を、信じて―。
 

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