弾き語りシンガー「音一平」としてボランティアコンサートを続ける 山口 晃生さん 釜台町在住 67歳
歌とギターで届ける「想い」
○…1本のギターを手に、主に高齢者介護施設、障害者施設などで、弾き語り演奏を続ける。「人生で、今がいちばん輝いていますよ」と、満面の笑顔。和田町でストリートライブを実施しているボランティアグループ「和音」のサブリーダーを務めるなど、今は音楽をしている時間が楽しくて仕方がない様子。
○…長野県出身。小さい頃に「隣の家のおじさん」が、ギターを弾く音を聴いて音楽に興味を持ち、学生時代はロシア民謡を歌った。30歳で教会の聖歌隊に入り、賛美歌を歌う等、以前から歌うことが好き。「一生懸命に、想いを届ける気持ちで歌っていますよ」と話す。
○…高校教師をしていた40代の頃、楽器はほとんど未経験ながら、軽音楽部の顧問を務めることに。生徒の発表ライブのはずが「薦められて、歌っちゃいました」と、生まれて初めて「なごり雪」を”ままならないギター”で披露。その時の快感を忘れられず、いつしか弾き語りシンガーへの夢を抱く。
○…56歳で教師を退き、本格的に「シンガー」を目指した。求める音楽がなかなか見つからない時、二俣川でストリートライブをするひとりの青年と「運命の出会い」を果たす。「私の師匠です」と仰ぐその青年は、後にプロシンガーとして地位を確立。「師の活躍が、私の音楽活動に火をつけました」という。
○…数年前、介護施設に入る母に、弾き語りで歌を届けた。感極まって涙する母と、周りで聴いていた施設スタッフから「皆の前で歌ってほしい」と言われ、施設に入る大勢のお年寄りの前で歌うことに。障害者施設に入る妹に、歌を届けた時にも、同様のことが起きた。「人生何が起こるか分からないですね」と笑う。お年寄りや障害者を「横浜スタジアム」に集め、ピッチャーマウンドで師匠と一緒に歌うことが夢。「90歳になっても歌い続けたいですね」。一層の輝きを放つ瞬間は、まだ先にある。
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