保土ケ谷区内で活動する阿波踊り団体を率いる 綿貫 芳一さん 平塚市在住 59歳
熱い踊りで地元を盛り上げ
○…下は小学2年生から上は70代まで30人以上が所属する阿波踊り団体「にしや連」。2代目代表として、創立16年目を迎える団体を創設当初から支えてきた。地元の祭りの他、市内外でのイベントにも出演し、団体名に冠した「西谷」の名を広めようと奮闘する。
○…生まれも育ちも西谷。昔に比べて少し寂しくなってきたと感じる地元を盛り上げたいと、初代代表らとともに連(=阿波踊りのチーム)を立ち上げたのがきっかけ。独特の動きやリズムが特徴で、きちんと身に付けるのに3年はかかるという踊り。当時は全員が初心者ながら、大和市の先輩団体などに指導をあおぎ、一人前の連に育てあげてきた。現在は一時的に平塚市に住んでいるものの、「一度やり始めたからには、続けたい」と、週末は必ず保土ケ谷に足を運び、川島小の体育館などで練習を重ねる。「ほんとは練習の後の打ち上げが楽しみなんだけどね」とおどける笑顔には、充実感があふれている。
○…兄弟や親子で揃って参加するメンバーが多いのも地域に密着した連ならでは。「うちの連の子ども達は、お腹の中にいる頃からお囃子を聞いてるから覚えも早いのかな」と嬉しそうに話す。もちろん息子・娘も踊りを習得。2歳の孫もおり「いつか親子3代で踊りたい」と顔をほころばせた。
○…昨年は、連として創設以来初めて、本場・徳島の阿波踊りにも参加。「自分が連長をやってる間に、もう1回出たいね」と意欲を見せる。ピーク時は50人を越えていたメンバーだが、現在は新たな加入者の獲得や後継者の育成も大きな課題。「和気あいあいとした楽しい雰囲気を崩さずに、地域を盛り上げていければ」と話す。踊りの際に担当している「鐘」は、リズムやテンポを決める「指揮者」のような役割。阿波踊りへの情熱と地元愛にあふれたリーダーシップで名実ともに仲間を率い、今日も西谷に元気な「ヤットサー」の掛け声を響かせる―。
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