「保土ケ谷古文書の会」の会長を今年4月から務める 小島 恒明さん 川島町在住 87歳
文字の先に歴史が見える
○…400年以上前から宿場町として栄えた保土ケ谷。保土ケ谷宿の本陣・名主であった苅部家が残した古文書を読み解く「保土ケ谷古文書の会」の会長をこの春から務める。毎月第3木曜日、保土ケ谷駅西口の交流スペース「帷子番所」に皆で集まり当時に思いを馳せる。「会長の大きな仕事は輪読の順番決めだけ」と笑うが「1時間でも良いから一度参加してみてほしい。仕事を定年で辞めたばかりの『若い世代』に多く来てもらえる会になれば」と抱負を語る。
○…テキストは旭区の県立公文書館で複写した苅部家の古文書。参勤交代で大名が泊まる本陣・村政全般を扱う名主・宿場の最高責任者である問屋の3つの役割を担った苅部家に残された文章からは、当時の村同士の力関係や人々の暮らしが垣間見える。「じっと見ていると読めるようになる。聞いたことのある歴史の事柄が実感としてつかめるようになる」と古文書解読の魅力を語る。
○…藤沢生まれ。結婚を機に保土ケ谷区にやってきてまもなく60年。長年食品会社に勤務し、定年を迎え「これからは遊べるぞ」と市の広報紙を読んで様々な講座に参加した。その一つが1998年に開催された「ほどがや街道セミナー」。江戸に向かう朝鮮通信使が宿場で食した料理の献立が記された古文書を読み「おもしろいな」とのめり込んだ。
○…もう一つの顔が、保土ケ谷区最年長のガイドボランティア。ガイド養成講座の運営委員として「保土ケ谷ガイドの会」の発足から携わる。まちを案内する中で心掛けているのは「無傷で帰ってもらうこと。年配の参加者が多いので段差でつまずいたりすると大変。『今日来てよかったなぁ』と思って帰ってくれれば100点だよ」
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