曹洞宗大本山總持寺が、石川県能登半島から移転し、11月でちょうど100年を迎えた。同寺では今年「御移転一〇〇年」と位置づけ、様々な法要やイベントを実施。1日から5日までは、記念法要の主となる「御移転一〇〇年報恩法会本法要」として、連日、開祖や移転功労者に対する法要や、東日本大震災物故者追悼などがあった。
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約700年前、現在の石川県輪島市にあった「諸獄観音堂」が總持寺の前身とされる。1321年に總持寺と改め、翌年に時の後醍醐天皇より「曹洞宗出世の道場に補任」されたことなどから、官寺であり大本山として認められた。
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大本山として曹洞宗の発展などに取り組んできた同寺だったが、1898年に起こった火災により大部分を焼失。その7年後に貫主となった石川素童禅師が、復興と国際的な禅苑の推進などを考慮し、鶴見移転を決断した。
現在の貫主・江川辰三禅師は、期間中に行われた石川禅師に対する法要の中で、「色々な問題があり、4年がかりで反対を押し切り英断した。大変なご苦労があったはず」と話した。
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曹洞宗で大本山と位置づけられているのは、總持寺と福井県の永平寺の2ヵ所のみ。移転から100年がたち、江川禅師は「さらに次の100年に向かって、開祖の意思を継いでいく」と語った。
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つるぎん27日に4月25日 |
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