地域防災拠点 YSF高を代替指定 生麦小・寛政中の被災時
横浜市消防局はこのほど、市内10カ所の地域防災拠点が津波被害で使用不可能になった際の代替拠点を指定した。区内では、生麦小学校と寛政中学校が津波発生時に使えなくなる可能性があり、代替拠点として市立横浜サイエンスフロンティア(YSF)高校が指定されることになった。
県が浸水予測見直し
代替拠点を新たに指定したのは、神奈川県が東日本大震災を受け、それまでの津波浸水予測を見直したところ、地域防災拠点の一部が津波被害で利用できない可能性が発生したため。
区内でYSF高校が選ばれたのは、避難者などを収容するのに十分なスペースが確保できること、また現行の拠点から近距離にあることなどが理由という。
現行拠点確認し避難
市のガイドラインによると、実際に地震によって、津波が発生した(津波警報が発令された)場合、まずは高台(海抜5m以上)か鉄筋コンクリートなどの丈夫な建物の3階以上へ避難するとしている。通常警報解除後は防災拠点へ避難するが、代替拠点指定後は、現行拠点に避難した際、被災して使用できない状態であれば、代替拠点へ移動することになった。
代替拠点には、食料、水、毛布など、現行拠点と同一の備蓄品を配備する。
消防局によると、周辺住民に対しては、町内会の回覧板等で周知を進めているという。「今後は開設運営訓練などもしていければ」と担当者は話していた。
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