總持寺に花添え20年 永田さんら毎週通い
大本山總持寺の中に、生け花が飾られていることを知っているだろうか。寺内にある約30の生け花は、1週間ごとに変わっている。毎週火曜日、修行僧とともにその準備をしているのは、永田和子さん、森京子さん、上原智恵さんの3人だ。
義理の母受け継ぎ
3人は、總持寺を会場に50年ほど前から月1回研究会を実施している「いけばな古流(こりゅう)・大觀(たいかん)流」に所属。永田さんと森さんは20年ほど前から、上原さんは8年ほど前から生け花を手掛けている。
始めた当初は、永田さんの義理の母である喜美さんが、總持寺から依頼を受け、一人で生けていた。
「広いお寺を一人で花を持ち歩くのは大変。夜中までかかっていたのでは」と永田さんは振り返る。
そこで、永田さんと森さんにも声がかかり、喜美さんが亡くなった後は上原さんが加わった。
寺内の桜飾ることも
3人の生け花は、寺内の見学コースとなっている部屋などに飾られており、「きれいに思ってくれる見学者は多い」という。
時には、總持寺から来客を迎えるためと、生け花を依頼されることもある。急な依頼で花屋が開いていない日などは、寺内にある桜や紅葉を使い、喜ばれることもあるという。
「生け花は、仏様に差し上げるものでもある。仏様にも見学者にも喜んでもらえるようにこれからも生けていきたい」と3人は話していた。
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