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鶴見区版 公開:2013年5月9日 エリアトップへ

故郷の復興祈る音楽会 星さん(上の宮在住)が毎月企画

公開:2013年5月9日

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今年4月11日、宗泉寺(上の宮)での音楽会で尺八を吹く星さん(左)
今年4月11日、宗泉寺(上の宮)での音楽会で尺八を吹く星さん(左)

 東日本大震災で被災した故郷のために、震災直後から毎月音楽会を開き、義援金を集め続けている作曲家が鶴見にいる。

 音楽会を開いているのは、上の宮に住む作曲家・星重昭さん(67)。チェロや尺八なども演奏し、幅広い音楽活動を行っている。

 星さんは、震災発生の1カ月後となる2011年4月11日にチェロの独奏会を実施。以後毎月、市内外で教え子などと共に東日本大震災復興祈念音楽会を開いている。開催時には、義援金を募り、これまでに約188万円が集まった。

 義援金は、星さんの故郷・宮城県七ヶ浜町に送られている。

故郷が被災

 七ヶ浜町は、太平洋と松島湾に三方を囲まれた町。日本三景である松島の一角をなし、景観に恵まれた地域として知られる。

 しかし、故郷の風景は震災によって一変した。「瓦礫の平原が広がり、誰かのアルバムや子どものぬいぐるみが無造作に置き去りにされていた。持ち主はどうしているのだろうと想像し、言葉を失ってしまった」と星さんは語る。

 震災直後、星さんは義援金10万円を送っている。「でもそれでは全然落ち着かなくて。町のために何かやらないと気がすまなかった」

母校での演奏会

 実は震災発生の約4カ月前、星さんは故郷を訪れ、母校である松ヶ浜小学校でコンサートを開いていた。 以前から各地の学校や高齢者施設などで演奏活動をしていたが、母校で実施するのは初めて。約50年ぶりの再訪だった。「垂れ幕を用意して迎えてくれて感激した。『来年も必ず来てくださいね』と言ってくれて。あの演奏会がなかったら、お金を送るだけで終わっていたかもしれない」

復興するまで続ける

 復興祈念音楽会のプログラムは星さんの手作り。プロへの出演交渉も自ら行い、必要経費は全て自費で賄っている。作曲業のかたわら忙しい毎日だが、「何も苦にならない」という。「七ヶ浜への感謝の気持ちがあるから。田舎の優しさは作曲活動の原動力になっている。復興するまでは続けていきたい」

 次回の復興祈念音楽会は5月11日。東京・新大久保のスタジオ・ヴィルトージで開かれる。入場無料。詳細は、星さんのHP【URL】http:

//www.01.246.ne.jp/~s-h-hosi/hoh01.html。

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