岸谷在住の木内有美さんは、東日本大震災の被災地を訪ね、リラクゼーションマッサージを提供するボランティア活動を続けている。
泣いてしまうかも
普段はアロマセラピストなどの資格を活かし、リラクゼーションサロンを営む。被災地でマッサージを始め様々な支援活動を行う「J(ジ)ILCA(ルカ)」や「チーム恵比寿」に所属し、2012年1月から活動を始めた。
それまでボランティア経験はなかった。震災直後から、被災地への物資提供や、募金などを行っていたが、現地ボランティアは「精神的に強い人じゃないとできない。私なら泣いてしまう」と思っていた。
それでも被災者への思いは募っていった。「テレビで不安な日々を送る被災者を見ていて、少しでも体をほぐし楽になってほしいという思いが強くなった。泣かずに私も行けるかなと自信を持てた」
勇気出して良かった
被災地には月1回を目標に訪問し、仮設住宅などに住む高齢者を中心にマッサージする。
「体をほぐすと心もほぐれる」と木内さんは言う。マッサージを受けたある被災者は、周囲にも打ち明けていなかった被災体験を語ってくれたという。「感情を表に出さず我慢してしまう人が多い。心を開くきっかけにもなっていると思う」
当初は被災者に本当に喜んでもらえるか不安だったという。「実際は皆暖かく迎えてくれ、喜んでもらえた。勇気を出して良かったと今は思う」
震災から2年以上が経ち、ボランティアの数が減少しつつあることに、木内さんは危機感を抱いている。「まだまだ支援は必要。いろいろな事情で被災地に行けない人も、できることを続けてほしい。忘れないことが大切」。仮設住宅がゼロになるまで、活動は続けるつもりだ。
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つるぎん27日に4月25日 |
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