総務省消防庁の指令を受け、台風による土砂災害に見舞われた伊豆大島へ派遣出動していた、鶴見消防署駒岡出張所と末吉出張所の消防隊がこのほど、鶴見に帰還した。
10月18日から末吉出張所は21日まで、駒岡出張所は31日までの間、特別部隊を編成し、派遣されていた。
末吉特別救助隊は土砂に残された瓦礫の撤去を担当。吉田雅史司令補は「大木が混ざっていたためなかなかスコップで掘れなかった。作業が進まず歯がゆかった」と振り返る。
駒岡出張所は区内に1台しかない照明電源車を派遣。夜間は現場を照明で照らし、昼間は現地での救助活動も行った。
地域と協力体制築く
鶴見では現在、大雨・洪水警報が発令された場合、県に指定されている急傾斜地崩壊危険区域へ消防車が巡回することになっている。また、警報発令後、行政、自治会、消防団が合同で会議を開き、一体となって対策に取り組んでいる。
「想定外」の災害が相次ぐ中、鶴見区は今後、より強固に自治会や消防団との協力体制を築いていくという。鶴見消防署の三枝浩也警防担当課長は「想像しえない災害が起こりうる。柔軟に対応できるよう、地域と一緒になって対策したい」と話した。
鶴見区では区内の危険個所が標された防災ガイドマップを配布するなど、区民へ防災情報を発信している。三枝課長は「自ら危険を知ることも大事」と、区民に情報収集の重要性を呼びかけている。
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