横浜市は17日に会期を終えた市会第4回定例会の中で、今年8月に死亡事故が発生した生見尾(うみお)踏切の安全対策における検討状況を報告した。その中で、JR東日本が年末まで配置している踏切保安員の配備延長や、整備予定の立体横断施設の工事費などについて、「JRと協力できるよう交渉していく」とした。
市の報告は、市会の建築・都市整備・道路委員会の中で行われた。
委員の市議から「JRとの関わり」について聞かれた市は、「JRも事故を重く受け止めている」とし、JRが「踏切事故0運動」の一環で10月10日から今年末まで配置している踏切保安員について、「延長をお願いする」と説明。また、できるだけ早く設計・工事に入ることで、委託業者の警備などを活用し、「安全対策が途切れないようにしたい」と話した。さらに、本来、道路事業者となる市が負担する工事費についても言及し、「協力を求めていきたい」とした。
8月に死亡事故
生見尾踏切の死亡事故は、8月23日に発生。当時88歳の男性が、全長41・5mの長さを渡り切れず、列車にはねられた。
発生以降、区民などからの改善要望が相次ぎ、市は9月、立体横断施設の建設検討を発表。10月には市とJR東日本の間で、測量や地質調査に関する協定が締結され、現在着手している。
区民が検討会で要望
立体横断施設建設にあたり、11月26日、生麦第一、第二地区連合会や、生麦駅前通り商友会、岸谷商栄会協同組合の代表者らによる第1回「生見尾踏切安全対策検討会」が開催された。
参加者からは、施設の設置場所や形態などについての要望があったほか、完成までの期間の安全対策を求める声などもあがった。
今後検討会は3回実施の予定。第2回は1月21日で、市から概略ルートの提案が出される。
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