鶴見公会堂で12月13日、自転車のマナーについて区民らが話し合う「チャリンコ・カフェ」が開催され、45人が参加した。
このイベントは、鶴見土木事務所(北橋正敏所長)が区民と協働で行っている「鶴見区・放置自転車防止サポーター事業」の一環として企画されたもの。
事業は、自転車放置禁止区域となっている鶴見駅前以外の地域の駐輪状況を改善しようと、今年度から市内で初めて実施。現在モデル地域として指定されている潮田地区、佃野町、豊岡町の3地域で、道路や公園などの公共の場に放置されている自転車に札付け活動などを展開している。同事務所の北橋所長は「行政が言うより、近所の人が言ってくれた方が効果がある」と話す。
当日はまちづくりコーディネーターの山路清貴さんが、放置自転車を市民ボランティアの札付けによって激減させた大阪市の事例を紹介。参加者はその後グループに分かれ、移動しながら議論するワールドカフェ形式で意見交換を実施。駐輪場不足といった区内の課題を挙げながら、「川崎駅のさいか屋前の通りみたいに、係員を常駐させたらどうか」といった声も上がっていた。
1割は潮田地区
区内の自転車等放置禁止区域外(鶴見駅前以外)における放置自転車台数は、今年度上半期で894台。なかでも平坦な地形なため自転車利用者が多く、モデル地区となっている潮田地区の札付け台数は区内全体の11%と、人口が集中していない割に高い数値となっている。要因として同事務所の井上雄太管理係長は「駐輪場が整備されていない古いマンションが多い」と分析している。
井上係長はカフェを皮切りに、「地域の方とよりよい方策を考えたい」と課題解決へ区民と協力体制を築く構えをみせた。
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