地域のちょっとした困り事をボランティアで解決するサークル「鶴の恩返し」(鶴恩)が今年、創立20周年を迎えた。
鶴恩は、1995年にボランティア講座の受講者4人で結成。現在は潮田地域ケアプラザを拠点に、約30人が参加。70歳代が多く、会社勤めを終え地域ボランティアを希望した人などが集まっている。
活動内容は高齢者などへのランチの配食や日常生活支援、パソコン教室などがある。「地域でできることは何でもやる」という鶴恩。日常生活支援では、庭の草取りや日曜大工など、体が不自由な高齢者が不便に感じるちょっとした作業も手助けしている。
「小さなことの積み重ねだが『ありがとう』と言われることがうれしい」と大野鎮夫代表は話す。また他のメンバーは「気の置けない仲間ができることが活動の楽しみ」だと語る。
安否確認も
鶴恩の活動は安否確認にもつながっている。訪問した家で倒れていた利用者を発見し、救急車を手配したケースもあった。「ケアプラや区役所だけでは手が回らない支援を担い、地域にはなくてはならない存在」と潮田地域ケアプラザの職員は話す。「鶴恩の活動は地域の中でも先駆的だったと思う。他の同様のグループが立ち上がるきっかけになっている」
連携網作りたい
今後は、区内のボランティアグループのネットワーク構築を目ざす。「相互に情報交換できれば、住民の要望により速く応えることができる。埋もれたニーズを掘り起こしたい」と大野代表は話している。
問合せは同ケアプラ【電話】045・507・2929。ボランティアに参加する会員も募集している。
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