大本山總持寺で8月4日、同寺と鶴見郵便局、就労移行支援事業所・さら就労塾@ぽれぽれ=神奈川区=主催の小学生向け一文字書道教室が行われ、区内学童クラブを中心に児童約600人が夏の季語一文字をハガキにしたためた。
昨年、鶴見郵便局が学童の児童向けに実施した絵ハガキ教室をもとに考案したもの。今年は總持寺に協力を依頼し、一文字書道という形で企画した。ハガキはau鶴見西口駅前店とダスキンほくえつの2社が協賛し、1人2枚分を用意。障害者の就労を支援する「ぽれぽれ」の訓練生が当日の進行といった運営面を考えるなど、参加児童を含めた関係者全員にメリットがあるように工夫した。
賞選定 自宅へ配達も
児童らは、同寺の布教教化部参禅室長を務める花和浩明老師の教えのもと、約10分間の座禅を体験。「写経では文字を仏だと思って、感謝の気持ちを込めて書く」といった言葉を聞いたあと、夏の季語などをハガキに記した。
参加した子どもらは「座禅は足がしびれたけど、集中して字が書けた」などと充実した表情を見せていた。ハガキは郵便局が回収し、関係団体による5つの賞を選定。記念の落款を押した上、8月中に児童宅へ配達されるという。
「幼いうちから文化を学び、静かな心を育むのはいいこと。来年も行えれば」と花和老師。ぽれぽれの内田恵施設長は「運営方法の立案まで任せてもらえ、訓練生には貴重な経験になった」と話した。
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