鶴見区版 掲載号:2017年2月16日号 エリアトップへ

地域巻き込み災害医療訓練 想定一つ、30機関超が連携

社会

掲載号:2017年2月16日号

  • LINE
  • hatena
東部病院の本部で情報収集にあたる職員ら
東部病院の本部で情報収集にあたる職員ら

 鶴見区が主催し、区内各医療機関や地域防災拠点など、30を超える機関による鶴見区災害医療訓練がこのほど、済生会横浜市東部病院などで開かれた。同内容の想定をもとに、複数の会場が連携して行う大規模な訓練は市内でも珍しく、関係者は「震災後のブームではなく、文化にしたい」と定着に期待を込める。

 東部病院が2007年から独自に続けてきた災害医療訓練をもとにしたもの。4年前から鶴見区と連携し、毎年参加機関を増やす中、昨年初めて30機関を超す訓練を実施していた。

実践訓練に850人

 今回は、隣接する神奈川区も含め、各病院や行政、地域住民ら約850人が参加。大規模地震後に負傷者が多数発生した状況を想定して進められた。

 区役所には区災害対策本部や医療調整班本部が設置され、各機関との通信訓練があったほか、東部病院ではトリアージや重症者受け入れなどを実践。住民により地域防災拠点が開設された下末吉小学校、新鶴見小学校では、区医師会らが災害時に編成する医療救護隊を受け入れた上、近隣病院へ患者搬送も行われた。

 今年は新たに、要援護者の特別避難場所に指定されている寺尾地域ケアプラザや、特別養護老人ホーム新鶴見ホーム、鶴見大学も参加。同大では、区歯科医師会の医師らが身元確認訓練を実施するなど、各機関が実際に行う動きや連携事項を確認した。

最悪への意識も必要

 区本部との通信といった昨年の課題は解消されたものの、「訓練を重ねることは重要だが、想定が凝り固まるのはよくない」と、シナリオを考案した東部病院の山崎元靖医師は話す。

 山崎医師は「重症は東部、中等症以下は地域の病院など、概念は普及させるべき」としながらも、想定より悪い状況も考える必要があるとする。

 昨年の熊本地震では、断水などを理由に、10病院で患者計1500人が避難する事態が発生した。「九州地方は全国的にもベッドの空きがあると言われている地域。都市部ではそうはいかない」と山崎医師。交通網が遮断される可能性もあるため、連携しながら、各機関が個別に対応する意識も必要になる。東日本大震災では、建物が使えなくなった病院からの入院患者が、一時的に避難所となっていた近隣の体育館に移ったケースもあり、地域全体で取り組むことも重要だ。

 鶴見区は「多くの命を救う作戦。参加者が増えているのは大きな成果。着実に継続していく」と話した。

鶴見区版のローカルニュース最新6

どんと焼きで健康祈願

どんと焼きで健康祈願 文化

入船公園 無病息災祈る

1月21日号

見学用菓子を寄付

見学用菓子を寄付 社会

キリン横浜工場 区社協に

1月21日号

歯牙鑑定で身元を特定

歯牙鑑定で身元を特定 社会

鶴大准教授に警察が感謝状

1月21日号

日本一の認定事業を開始

下野谷町在住KIAさん

日本一の認定事業を開始 文化

UA日本記録 既に登録20件

1月21日号

動画で交通安全

動画で交通安全 社会

市、YouTubeで配信中

1月21日号

確定申告25日から開設

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 1月1日0:00更新

  • 11月5日0:00更新

  • 10月1日0:00更新

鶴見区版のあっとほーむデスク一覧へ

最近よく読まれている記事

バックナンバー最新号:2021年1月21日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク