「おはようございます」――まちかどに地域住民と子どもたちが交わすあいさつが響く。新学期が始まり3カ月、区内各地区の小学校周辺では、地域住民らによる見守り活動が活発に行われている。
生小は住民23人
生麦小では、当番制の保護者と、地域住民により組織される学援隊(浜田利文隊長=人物風土記で紹介)が登下校時を見守る。
2005年、区内最初の4校のうちの一つとして結成された生小学援隊は、当初、PTAが主に隊員として活動。6年間で1回隊員となるよう要請していたが、共働き家庭の増加などを背景に、担い手が確保できない状況となっていた。そこで学校側が3年ほど前、地域に協力を依頼。浜田隊長らが老人会などに掛け合い、登録した住民が見守る体制になった。
隊のメンバーは今年度、23人が登録。千葉県で元保護者会会長による殺人事件が起こるなど、多くの見守りの目が必要となる中、水島貴志校長は「まちで守ってくれる安心感がある。有難い」と感謝。また「声かけであいさつができるようになるなど、教育面にもつながる」と意義を話す。
ふれあいで元気に
結成時に保護者として参加し、子どもが卒業した今も参加する女性は「最初は誰もいない日もあったが、大分目が届くようになったと思う」と広がりを実感。3年前からほぼ毎日立っている隊員は、初めの年に児童からもらった、『いつもあいさつしてくれてありがとう』という手紙を肌身離さず携帯。「声をかけあって、こちらが元気になる」と笑顔を見せる。
同学援隊は今年1月、交通安全協力者として、横浜市学校保健表彰も受賞。浜田会長は「今後も地域の宝である子どもを守っていく」と話している。
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