鶴見消防署主催の熱中症予防講演会が6月28日、鶴見公会堂で行われた。
講演会は、本格的な夏場を前に、市民に正しい熱中症の知識を持ってもらおうと毎年企画されているもの。今年は済生会横浜市東部病院から、周術期支援センター長を務める谷口英喜氏と管理栄養士の牛込恵子氏、(株)大塚製薬工場の米澤星子氏が講師として登壇した。
当日は、ほぼ満席となる約500人が来場。区民らは専門家によるわかりやすい説明に耳を傾けた。
米澤氏は、自社で開発し、医師用のガイドラインにも記述のある経口補水液「OS―1」を紹介。「健康な人はあまり美味しくなく、美味しいと感じたら脱水症の可能性が高い」と説明した。管理栄養士の立場から予防法を語った牛込氏は、食事に含まれる水分量などを解説し、食べることの大切さを説いた。
熱中症関連のテレビ取材なども多い谷口氏は、「熱中症は予防がすべて。予防すればゼロになる唯一の病気」として講演を展開。「脱水を起こしやすい人は筋肉の少ない人」「エアコンが苦手な人はクールシェアを」「汗は水タオルでふく」「梅干しや塩アメはいいが、食べるだけでなく、水分も必要」などと伝授した。
昨年は搬送50人
昨年の区内熱中症搬送者数は50人。市内で4番目に多く、今年も5月1日から7月2日までに8人が運ばれている。「これからが夏本番。注意してほしい」と鶴見署は呼びかけている。
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