認知症の人が行方不明になった状況を想定し、住民が捜索して声掛けをする模擬訓練「見守りチャレンジ!」が、10月14日、生麦第二地区在住者を対象として、周辺地域で行われた。
同訓練は、「味噌・醤油などを貸し借りできるご近所ネットワーク文化の復活」を目的に地域情報共有アプリを開発するSOY LINK(パナソニック(株)ほか)による取組。アプリを活用した見守り訓練が藤沢市などで行われてきたこともあり、東寺尾地域ケアプラザが依頼した。
東寺尾地域ケアプラザ周辺地域では、見守り活動に対する意識が高まっており、どういった活動が最適かを模索する中での試み。
当日は自治会、老人会、民生委員など約60人が参加。5つのグループに分かれ、認知症患者への声掛け練習を行った後、各グループで選ばれた認知症役がエリア内で徘徊し、捜索班が街を回った。
なかなか見つからず、苦戦している班も見られたが、どの班も20分程度で認知症役を発見。反省会では「命令するのではなく、徘徊者が自然と動くように、お願いするような姿勢で声掛けしていた人が上手いと思った」などの意見が挙がった。
徘徊者の増加実感
2014年には区内通所介護施設から行方不明になった認知症の男性が東京都内の公園で死亡した事件も起きている。
同ケアプラザの森美由紀さんは「認知症徘徊サポート事業である『わになるネット』の事前登録者も増えている。今年の5月には1週間に3度、認知症徘徊者が保護されたこともあった」と徘徊者の増加も実感し、「その地域に合った見守り体制を促すきっかけになれば」と話した。
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