専門学生がデザイン
区内を拠点に活動する鶴見区介護者の会「おりづる会」の要望をきっかけに、神奈川県が独自に製作を進めていた「認知症の人と家族を支援するマーク」がこのほど完成した。同会メンバーらは、県の依頼を受けてマークをデザインした、学校法人岩崎学園横浜デジタルアーツ専門学校の生徒と懇談。「素晴らしいデザイン。鶴見区や市内に発信していく」と感謝した。
マーク=写真中央=は、認知症の頭文字のNをパズルのピースに見立て、持つ人が認知症患者の不安を埋める役割になることを表現。温かな心遣いをハートに込めた。包括協定を結ぶ県が学校側に依頼し、応募のあった68点から選ばれた。学生らは今回、県の認知症施策の普及啓発用ガイドブックなども作成した。
つけやすさ望む
同会が県に独自マーク製作などの要望書を提出したのは、2015年3月。認知症支援者の証として、全国キャラバン・メイト連絡協議会が展開する腕輪型のオレンジリングの着用率の低さを感じてのことだった。
認知症サポーター養成講座の修了者は区内だけでも1万3千人に上るが、「つけている人が少ない」と、同会メンバーは誰でもつけやすいものを要望。実現したマークを見た同会代表の川合桃江さんは「目立つしわかりやすい。つけるのが楽しみ」と歓迎した。
県は今後、バッジなどのグッズを製作予定。広く普及を図っていくとし、同会も協力する姿勢を示した。
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