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患者情報共有、施設間で進む サルビアねっと 連携事例も

社会

掲載号:2019年8月15日号

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 区内の病院や介護施設、薬局などで患者情報を共有する取組「サルビアねっと」が、スタートから間もなく半年となり、少しずつ広がり始めている。県内では初の試みで、高齢化社会の中、都市部での先行事例として注目が集まる。介護施設で医療機関の診察履歴を確認するなど、具体的な連携事例も出てきているという。

 「サルビアねっと」は、情報通信技術(ICT)を活用し、電子カルテ情報や薬の処方歴、検査結果などを各機関で共有する取組。実際に共有するには、施設側、患者ともに同意や登録が必要となる。

 主体となるのは、済生会横浜市東部病院、佐々木病院、汐田総合病院と、区内三師会(医師会、歯科医師会、薬剤師会)らで構成される(一社)サルビアねっと協議会。技術支援に、新潟県佐渡市で類似取組「さどひまわりネット」などを手がける(株)ケアコム=東京都調布市=が入る。

メリット双方に

 救急や転院時、医療機関から介護施設に移る際など、登録機関同士であれば薬や検査の重複防止になり、細かな説明が不要となるなど、メリットは幅広い。多職種連携と情報共有により、患者・施設側双方で、無駄のない安心・安全な医療の提供を可能とする。

 転院時に検査画像の確認や、薬局で病名・検査結果を確認して調剤にいかすなど、すでに具体的な共有例も増え始めているという。

約7千人が登録

 住民の参加は任意で、登録費用は無料。同意済みのサインとして、保険証などに貼るシールを配布する。2月末時点で1700人ほどだった登録者は、7月末現在6822人まで増加している。

 施設側の参加は区内のみで、病院や診療所といった医療機関、介護施設、薬局など。現在は62施設が参加する。

 登録者について同協議会は「稼働したばかりでまだ少ない」とした上、「もっとメリットが顕在化するように、まずは登録者数増加が重要。周知を図っていく」と話す。

 今後は、大規模災害時の情報共有のために全年代の登録呼びかけ、救命救急との連携、健康診断データの経年管理による予防事業なども検討していく考えだ。
 

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