稲の刈り上げを祝い、東日本では関東北部などで見られる行事「十日夜(とおかんや)」の体験会が、11月24日、矢向・江ヶ崎・尻手の歴史資料室及び交流室「史季の郷」で行われた。
関東では十日夜、関西では猪の子と呼ばれ、旧暦の10月10日、収穫を祝う行事。子どもたちが、わら鉄砲で地面をたたいて村を回り、もぐら除けや田んぼの神を山へ送る風習として行われていた。家々を巡る子どもたちに、各家庭がお菓子を配ったという。
きっかけは、同施設スタッフの間口健一さんと、江ヶ崎町在住の中澤正雄さんとの雑談。ハロウィーンが話題に上った際、群馬県旧勢多郡生まれの中澤さんが、「日本にもお菓子をもらって回る行事がある」と話したことから、間口さんが調査。矢向周辺では行われていないことがわかり、中澤さんを講師に体験会が実現した。
当日は、新型コロナウイルス予防のため、少人数制で実施。近隣住民10人が参加した。中澤さんが編んだわら鉄砲を手に、「♪とおかんや、とおかんや〜」と節に合わせて地面を叩いてみせ、参加者も体験した。
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