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鶴見区版 公開:2020年12月3日 エリアトップへ

【Web限定記事】横浜市鶴見区 アウシュビッツとコロナ 横浜東RAC オンラインで勉強会

社会

公開:2020年12月3日

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オンライン上で語る中谷さん
オンライン上で語る中谷さん

 鶴見区内を中心に奉仕活動など行う横浜東ローターアクトクラブ(横浜東RAC)が11月21日、ポーランドにあるアウシュビッツ・ビルケナウ博物館唯一の公認アジア人ガイドである中谷剛さんを招き、オンライン卓話を開催した。

 ローターアクトクラブは、18歳から30歳までが入会できる奉仕団体。同クラブは、横浜東ロータリークラブ(熊田恒雄会長)が提唱。現在22〜30歳までの学生や社会人10人ほどで活動し、月に2回、例会という形で勉強会やボランティア活動を行っている。

 今回の卓話は、メンバーの一人が、オンラインセミナーで中谷さんの話を聞いたことがきっかけ。普段の生活では意識しづらい「戦争と平和」について考える機会になればと企画された。

社会不安がもたらすもの

 当日は、関連クラブのメンバーなどあわせて20人ほどが参加。卓話のテーマは、「アウシュビッツの歴史から学ぶこと」。アウシュビッツは、第二次世界大戦中、ナチスドイツが作り、ユダヤ人の虐殺が行われた強制収容所。1933年から45年の間に、ナチスドイツが国家的に行ったユダヤ人などへの迫害や虐殺は、ホロコーストと呼ばれている。

 

 中谷さんは、冒頭で現在のコロナ禍でのポーランドの状況を説明しながら、伝染病や戦争などの社会不安とホロコーストの歴史がどう影響したのかを考えることは重要なことだと伝えた。

 

 1914年から18年に起きた第一次世界大戦中には、世界各国でスペインかぜという病気がまん延。その後も経済不況や戦後の混乱など、先行き不安が重なっていた。中谷さんは、「そういった社会情勢の中で、人は不安になって排他的になり、どこかに責任を押し付けたくなる。その矛先が向いたのが当時のユダヤ人だった」と指摘。ホロコーストで約600万人のユダヤ人がガスなど惨い方法で虐殺された。中谷さんは「答えの見えない問題にぶつかって、当時の人たちは、自分で判断することができず、いわれた通りにしてしまった」と話す。

 

 ヨーロッパ人は、式典や講演会などで度々ホロコーストの歴史を取り上げ、平和の教育に力を入れている。その背景には、戦争を繰り返してはいけないという強い気持ちがあるという。

 

 中谷さんは「間違えると、人は人に対してここまでしてしまうことがある。こういった歴史を知っていることは、答えの見えない状況に陥った時、自分の方向性を見つけるきっかけになると信じている」とし、「日本にもホロコーストの資料センターや人権の問題を考える団体がある。少しでも考えてもらえれば」と呼びかけた。

 

 参加者からは、「普段、平和を考える機会があまりない中で、人への関わり方を考えさせられた」「現状や歴史を知って、行動していくことが大事だと思った」などとの感想があがった。

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