鶴見警察署はこのほど、昨年一年間に同署管内で発生した刑法犯認知件数と交通事故件数をまとめた。ともに件数は減っているものの、交通事故では子どもに関係する事故が増加。刑法犯認知件数では、全体の約30%を占める乗り物盗や、家に押しかけキャッシュカードを盗む振り込め詐欺への注意を促した。
一人外出に不慣れな子ども
昨年の鶴見署の交通事故発生件数は、544件で前年比61件減。死者数は4件で1件減。
しかし、子どもに関係する事故は40件で前年比16件増と大幅に増加している。多いのは飛び出しと自転車の一時不停止。
同署は、コロナ禍の外出自粛要請などで、子どもが親とともに行動する時間が増え、一人外出に慣れていないことなどが原因の一つとしてあるのではと推測する。また、例年行っている小学校への交通安全教室などが中止になっている背景もある。
このほか、昨年の傾向として、宅配サービス中の自転車やバイクの事故なども目立った。
「自分は大丈夫」が危ない
昨年の鶴見署の刑法犯認知件数は1,062件で、115件の減少。そのうちの約30%が乗り物盗で、一番多い自転車盗は鍵のない場合が約60%に上る。バイク盗も増加していて、60%以上が駐車場に止めてあった状況で盗まれている。
振り込め詐欺などの特殊詐欺も67件で前年比31件と減少傾向。被害額も約1憶6280万円で前年から約4,100万円減となっている。
同署は「狙われやすい高齢者がコロナ禍で外出を控えていることなどが影響しているのでは」と推測。しかし、行政職員や警察官などを名乗って、「口座が犯罪に使われている」などと話し、家に来てキャッシュカードをだまし取ったり、すり替えて盗む預貯金詐欺や、キャッシュカード詐欺盗は依然として多く、注意を呼びかける。
同署は「自分だけは騙されないと思っている人が騙される。留守番電話設定も効果的」と話す。
数字は全て手集計。
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つるぎん27日に4月25日 |
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