2023年度の横浜市男女共同参画貢献表彰で「ユース賞」を受賞した 鈴木 彩香さん 鶴見区出身 34歳
女子ラグビーの魅力伝えたい
○…女子ラグビー日本代表として活躍し、引退後もその普及啓発と社会的価値の向上に貢献。その活躍から今後の男女共同参画を担う若手として同表彰のユース賞を受賞した。「1人でも多くの人に競技を知ってもらい、ラグビーを通して輪を広げ、楽しさを共有したい」と爽やかな笑顔で思いを語る。
○…鶴見区出身で汐入小学校に通い、3年生の頃にタグラグビーと出会った。「友達とにぎやかにプレーすることがとても楽しかった」と振り返る。そして4年生からは市内のラグビースクールへ。大人に混じっての練習では当たり負けすることも多かったが、持ち前の負けん気で練習に励み、攻守の要となる「センター」のポジションを掴んだ。「チームの勝敗を左右する重要なポジションで、1対1の真剣勝負が楽しかった」と魅力を語る。
○…高校生の頃から世界を相手に日本代表として活躍し、更なる技術向上を目指して2020年にイギリスへ留学。苦しい時期もあったが、21年W杯メンバーに選出。フィールドを踏むことは叶わなかったが、仲間に声を発し続け、23年に引退した。「悔いはありませんでした。引退後は選手のサポートをする側に回り、今までの恩返しができると思ったので」。そして現在は女子ラグビーの魅力発信や初心者向け教室などを実施するウィメンズラグビーコミュニティのアドバイザーを務め、後進の育成などに尽力している。
○…昨年第一子となる娘を授かった。「愛おしすぎて仕事で離れる時が本当に辛い」と母の顔を見せる。遠征で多くの国を回ったが、観光目的は一度もなかった。「娘が大きくなったら家族で北欧に行ってみたいな」。選手時代とはまた違う柔らかな笑顔で語った。
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