4月20日に「春まつり」を行う馬場花木園で園長を務める 河原 公一さん 馬場在勤 63歳
来園者に感動を与えたい
○…春は桜、夏は蓮など四季折々の花々と風情を楽しめる「馬場花木園」で園長を務める。同園は入園無料だが、来園者から「入園料はいくらですか」と聞かれることもしばしば。「それほどの価値を感じてもらえることが誇らしい。園長として責任も重大ですけどね」とほほ笑む。
○…保土ケ谷区出身。横浜市消防局で35年間務め、地域の安全・安心を守ってきた。その中で特に印象に残っているのが東日本大震災。当時は保土ケ谷区役所に出向中で、罹災証明書の発行や計画停電などへの対応に追われ、10日間自宅に帰ることができなかった。「自宅はそこまで遠くなかったのですが、ダンボールをベッドに寝てましたね」と苦笑い。そして、定年後に現在の(公財)横浜市緑の協会に再就職した。「実家でいつも庭いじりをしていたこともあって緑に触れるのが大好きで、協会での勤務が楽しみでした」
○…「緑もそうだが、1人旅も好き」。特にヨーロッパが好きで、ノルウェー最北端の岬ノールカップに1人で向かったことも。景色を堪能して帰路についた時、航空会社でトラブルが発生して帰れなくなった。「現地の人を頼りに何とか帰国できました。言葉は分からなくても、人々の温かさに感動しました」と旅の醍醐味を語る。
○…同園では現在、北側斜面が工事中で今後の運用方法が検討されている。元は東屋があり、園が一望できた場所。「何とか復活させて来園者に感動してもらいたい」と思案する。消防の経験を活かした安全と安心の両立、そして来園者の意見も聞きながら園づくりを進めている。「皆さんに感動を与えられるよう、花と緑が調和した心地よい場所になるように」。その熱意がきっと来園者にも伝わるはずだ。
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