関係者らが集まった開所式
鶴見区こども青少年元気支援事業「つるみ元気塾（愛称＝ほっとりんく）」が１月29日、本町通３丁目に開設された。
つるみ元気塾は、貧困や虐待、育児放棄などの困難を抱えた小・中学生を支援するための施設。将来にわたり自立した生活が送れるように、地域の大人たちが寄り添い、支援する。
鶴見区は、市内で不登校率が１番多く、生活保護受給世帯が３番目に多いなどの背景があり、今回の開設にいたった。区内では初の取り組みとなる。
運営は、区内で介護や福祉事業に取り組むＮＰＯ法人あしほ（野口幸子理事長）。利用者は区が緊急度の高い家庭を選別。保護者の了解を得た上、最大20人の登録で１日４人程度の利用を想定している。
施設には常時２人のスタッフを配置。ボランティアなどを交え、生活支援にあたる。施設長の須田洋平さんは「開設中の他区では、お風呂やトイレの入り方がわからない子どもたちもいた。鶴見では食育を中心に子どもたちの支援をしたい」と意気込む。また、地元の本町通三丁目自治会の芳賀太一会長は「子どもらしくのびのび成長させてほしい。地域の人間も温かく守りたい」とエールを送った。
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