区生活支援センター 利用者の思いを歌に 開所1周年記念し制作
精神障害を持った人を中心に、福祉サービスを提供している「横浜市鶴見区生活支援センター」が、開所1周年を記念し、施設のオリジナルソングを制作した。施設への思いをこめ、利用者が歌詞のアイデアを出し合い、シンガーソングライターの山下雄平さんが曲をつけた。
ライブきっかけに
生活支援センターは、横浜市が各区に精神障害者を支援するため設置しているもので、鶴見区には2012年、豊岡町に開所した。同センターでは、月替わりでミュージシャンを招き、ライブを開催。昨年6月にライブに出演した山下さんと、施設スタッフの松田智子さんの間で「利用者の施設への思いを歌にできないか」というアイデアが生まれ、オリジナルソング作りが始まったという。
前向きなメッセージこめ
そこで山下さんは、今年1月から月1回利用者と直接話し合い、歌詞の内容を相談。利用者から施設を利用している目的や、施設に対するイメージを引き出し、山下さんがキーワードをつなげ、一つの詩を作りあげていった。「利用者は毎回10人前後が集まり、熱心にアイデアを出していた」と松田さんは振り返る。
山下さんは、利用者と向き合う中で、それぞれに共通する思いを感じ取ったという。「各々抱える状況は違うけれど、『この施設があるから自分がある』という思いを皆持っていた。歌にはその前向きなメッセージをこめた」
完成した曲は、5月2日に開かれる開所1周年記念ライブで披露される。会場は鶴見区民文化センターサルビアホール。午後2時30分から。入場無料。電話で申込みが必要。定員100人。申込み・問い合わせ先は、同センター【電話】045・576・3173。
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