鶴見消防署駒岡消防出張所に配置されている照明電源車が、12月9日に老朽化のため業務停止となった。
照明電源車は夜間の火災や水害などにおける救助といった災害現場において、照明活動を行う車。市内に配置されているのは3台のみで、同所には1995年から置かれている。
区内では鶴見川での救助活動が最も多かったという。「鶴見川は海や埠頭と違って明りが少なく、出動を感謝されることが多かった」と駒岡出張所の海老澤正広消防隊長が話すように、その少なさゆえに重宝されていた。
最後の大仕事
本来なら2年前に廃車の予定だった。しかし、東日本大震災の影響で自動車メーカーからの新車供給が停滞。延長して使用することになった。
そんな折起こったのが、今年10月の伊豆大島での台風災害。駒岡出張所からも照明部隊が派遣され、夜間の救助活動において、無くてはならない存在として職務を全うした。最後の最後で大仕事をやってのけた同車に、鶴見署の三枝浩也警防担当課長は「現役を退く前によく頑張ってくれた」とねぎらった。
業務停止後、照明電源車には廃車処分が行われる。新しい照明電源車は来年3月に納車され、4月から運用が始まる。先輩車に負けない活躍が期待される。
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