ブラジル精神で支援 ABCジャパン被災地訪問を継続
鶴見区を拠点に、ブラジルを始めとする外国人の生活相談や日本語教室などを行っているNPO法人「ABCジャパン」は、東日本大震災の発生以降、繰り返し被災地に足を運び、ブラジル人精神で、支援活動を続けている。
物資各地から集まる
震災発生後、まずとりかかったのは、物資集めだった。在日ブラジル人全国ネットワークの事務局でもあるABCは、全国の在日ブラジル人に物資提供を呼びかけた。すると、各地から洋服やおむつ、飲料水など事務所に入りきらないほどの物資が集まった。
「そのまま放ってはおけない、何かやらなきゃという精神がブラジル人にはある」とABCの安富祖(あふそ)美智江副理事長は話す。
被災地では、炊き出しやマッサージなど様々な支援活動を実施。ブラジルの伝統的なスポーツ・カポエイラを通して子ども達とふれあったり、ブラジル料理をふるまうこともあった。「アイデアが思いつけばすぐ実行。とにかく自分から行動するのがブラジル人」と安富祖さんは言う。
少しずつ距離縮まる
被災者を見ると、困難な状況にありながら「ルールを守る」という冷静な姿に驚かされた。当初は、外国人だからか、距離を置かれているように感じることもあった。しかし、時間が経つにつれ、被災した当時の体験を打ち明ける人も現れるようになったという。
安富祖副理事長は、「現地のボランティアはだんだん人手が足りなくなっている。被災者の心のケアなどは今後も必要。これからも続けていきたい」とブラジル人流支援を継続していく意欲を見せていた。
能登半島地震 横浜市の募金額は5528万円4月30日 |
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