小野町で抗がん薬などの医薬品開発に取り組むジェイファーマ株式会社(遠藤仁代表取締役)がこのほど、知的財産を活かして活動する中小企業として、横浜市から「横浜知財みらい企業」の認定を受けた。
「みらい企業」の認定は、独自の開発技術などの知的財産を持つ市内中小企業の支援を目的に実施。認定企業は金融支援などが受けられる。鶴見区内では現在、ジェィファーマを含む7社が認定されている。
世界初の発見で創薬
ジェイファーマは、2005年に設立された、社員5人のベンチャー企業。
同社の代表的な知的財産は、がん細胞の成長を抑制し、がんの進行を阻止する薬だ。従来の抗がん薬とは異なる方法でがんを治療する新薬として期待されている。
新薬は、がん細胞が成長に必要な栄養を取り込む「通り道」をふさぐ働きをする。栄養を入れる「通り道」は、がん化していない正常な細胞にも存在する。しかし、がん細胞には特有の「通り道」があることを遠藤代表は世界で初めて発見した。
新薬はがん細胞の「通り道」だけをふさぎ、がん細胞を死滅させる。そのため、正常な細胞は影響を受けず、副作用も少ないという。
寿命を100歳に
新薬は開発段階だが、あらゆるがんに効果を発揮する可能性があるという。
遠藤代表は、「日本人の死因で最も多いのががん。誰もが100歳まで生きられるように、これからも創薬に取り組んでいきたい」と話していた。
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