地元に惜しまれながらも、2012年5月末で閉店した生麦南仲通の「来来軒」のトンカツが、3月29日に生麦地区センターと同地域ケアプラザを会場に行われる春まつりの中で一日限定復活を果たす。
来来軒は、トンカツと中華料理を扱う店として、1961年から52年間営業。「珍豚美人」(チントンシャン)と呼ばれるトンカツの名店「銀座梅林」でチーフとして働いた店主の江口健治さん(81)が振る舞う味は、地元住民から特に人気だったという。
復活は地域住民らによる団体「生麦避暑地ネットワーク」が仕掛けたもの。同団体は、2年ほど前から生麦の「地元飯」を調査しており、「来来軒のトンカツをもう一度」という声が多かったと、経緯を説明する。
江口さんは、閉店後、軽い脳梗塞を患ったこともあり、依頼当初は「断った」と話すが、「まだ声をかけてもらえるのが嬉しかった。健康のためにも、たまには緊張しないとね」と快諾。設備など、江口さんの数々のこだわりも同団体がクリア。地元が愛した味が復活する。限定100食(600円〜)。午前11時半から予約開始となる。
鶴見区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|