障害を持つ子の親に「あるある」という悩みを共有しよう――そんな団体が毎月1回、寺尾地区センターで活動を続けている。「ひらけ 生きづらい子どもの母親の会」だ。
昨年4月に設立されたこの団体。きっかけは、障害者の見守り活動などを行う「りんくるつるみ」に勤めていた菱沼由美さん(52・北寺尾在住)が、障害者の母親のためのカフェに顔を出したことだったという。
「悩みや不安を抱えている人が多かった。何かお手伝いできることがあるのでは」。菱沼さんが障害をもつ子の母親5人に声をかけ、自宅ではじめて集会を開催すると、会話はとめどなく溢れた。「ゆるくざっくばらんに話せるのがいい」。それぞれ知り合いを誘い、同センターで毎月開催するようになった。
メンバーの藤代真由美さん(50・豊岡町在住)は「自分の意見を言えるし、『こうしてみたら』というアドバイスも返ってくる。みんな色んなことを知っていて、この場がとても楽しみ」と話す。
一人で悩まないで
7月9日に行われた集会では、とある発達障害の子の母親が「検査に異常が無くても、学校側から再検査を要求される」と苦悩を吐露すると、他のメンバーが「うちも全く同じだった」と共感していた。菱沼さんは「一人で悩んでしまうお母さんが多い。一人じゃないということを伝えていきたい」と呼びかけている。
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