地域住民らで組織される鶴見消防団(金井康夫団長)にこのほど、鶴見史上初の現役女子高生団員が誕生した。入団したのは、上末吉在住の高校3年生・坂田綾香さん=人物風土記で紹介。1月15日に辞令交付式があり、新たに入団した県立鶴見養護学校の教諭ら16人とともに辞令を受けた。
坂田さんは、父が町会役員を務める関係で、地域活動への関心が高かったという。高校の先輩が消防団に入っていたこともあり、地元の第7分団から誘いを受けて入団を決意。「やるからにはちゃんとできるように」と意気込みを語る。
消防団への入団年齢は満18歳以上。市内で高校生のうちに入団したのは6人で、うち女性は2人。鶴見では過去に男子高校生が1人いたが、女子は初めてという。
増員も充足率低く
消防団は各自が職業に就きながらも、災害時には消防署とともに活動する消防組織。鶴見は1月1日現在で474人が所属。条例定数(鶴見は550人)における充足率は86・2%で、市内20団中、17番目となっている。
今回、地域貢献を目的に県立鶴見養護学校の教諭14人が入団。昨年4月1日から充足率は約4ポイントアップしたが、鶴見署は「現役教諭がこれだけまとまって入るのは珍しいケース」とする。
地元の自営業者などが多かった消防団員は、サラリーマン化と高齢化の波で全国的に減少傾向だ。区内では東日本大震災後の2012年に422人と、ここ10年で最低となって以降、微増を繰り返している。
鶴見消防団では、紹介キャンペーンを実施するなど、団員増強に注力。「消防団は地域防災の要。今年度はまず90%を目標にする」と意気込んでいる。
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