東日本大震災の発生から6年。記憶や復興支援が薄れる中、大本山總持寺では、区民らとともに、「祈りの夕べ」と題した復興祈念イベントと慰霊法要を行っている。「少しでも復興の一助になれば」――犠牲者の7回忌にあたる今年の3月11日も同寺大祖堂を会場に開く。
中高生が歌と調べ
これまで同寺は、祈りの夕べをはじめ、曹洞宗二大本山の一つ、永平寺などと協力し、東北三県の被災寺院に桜の苗木を贈る「桜プロジェクト」、従来の観音像を平成救世観音として改め、被災地を臨む高台に設置するなど様々な取り組みを進めてきた。
そんな中、2013年から区民らと企画し、5回目となる祈りの夕べは、一般参加もできる慰霊の機会として、毎年多くの参加者が集まる企画だ。
当日は、第一回目から参加する福島県立安積黎明高校合唱団や、昨年から出演している潮田中学校マーチングバンド部などが出演。全国常連の両校が、堂内に慰霊の思いを響かせる。また、境内を灯りで飾る万灯供養も実施。当日も献灯料200円で参加できる。
新たに「鐘」設置
總持寺は大震災7回忌に合わせ、現在、平成救世観音像横に「祈りの鐘」の設置を進めている。
もともと大祖堂内で使われていた銅鉢状の鏧子を今回のために鋳なおした。当日は、撞き初めもある。
午後1時半から法要、2時〜5時祈りの夕べ、祈りの鐘竣工法要ほか。入場無料。詳細は總持寺【電話】581・6021。
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