東日本大震災の発生から7年、震災復興などを祈念する法要企画「祈りの夕べ」が10日、大本山總持寺の大祖堂で行われた。同寺と区民や鶴見区文化協会らを中心とした実行委員会形式で企画。震災翌年から実施され、今年で6回目となる。
当日は僧侶による慰霊法要と祈念コンサートなどがあった。実行委員長を務めた鶴見大学・大山喬史学長は「時間だけで癒えるものではない。どこまで救えるかわからないが、届くと信じている」とあいさつ。
法要の導師を務めた總持寺貫主・江川辰三猊下(げいか)は「遺憾ながら依然として復興へは厳しい道のり」と現状に対する思いを語りつつ、「私たちは被災地再生の信念を風化させず、絶えず互いに共有しなければ」と忘れない心を呼びかけた。
祈念コンサートには、第一回目から出演する福島県立安積黎明高校合唱団と、初出演の区内上寺尾小学校特別合唱部が参加。上寺尾小児童は「私たちにできることは忘れないこと。この思いが届くように心を込めて歌う」と話し、言葉通りの歌声を堂内に響かせた。
安積黎明高の生徒は、震災後に福島県の中学生らによって制作された合唱曲などを披露。クライマックスには両校によるコラボレーションもあり、会場から万雷の拍手が送られた。
また、夕方からは区民らから募ったメッセージ入りの献灯で境内を照らす万灯供養も行われ、鶴見の地から慰霊や復興を祈った。
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