生麦小学校の5年2組・37人が昨年夏から生麦の伝統行事である「蛇も蚊も祭り」を学び、集大成として花園保育園の園児たちに3月5日、勉強の成果を伝えた。
蛇も蚊も祭りは、大蛇を担いで町中を歩くもので、横浜市無形民俗文化財にも登録されている。350年ほど前に疫病が流行った際、大蛇をつくって町を歩くと翌年から疫病がなくなったという。以来、疫病退散や豊年大漁を祈り、生麦地区で毎年6月の第一日曜日に行われている。
子どもの声を
きっかけは、祭りを知っていた児童の「祭りから子どもの声が聞こえてこない」という発言。参加経験のあった児童からは「疲れたけど楽しかった。一緒に行く友達がいると楽しくなる」との意見もあり、もっと広く伝えたいと総合の時間を使って活動を開始。地域の人に学びながら、実際に大蛇を担ぎ、ミニ蛇を作るなどして学んできた。
当日は、園児ら約20人が参加。紙芝居形式で祭りの言い伝えを披露した後、グループに分かれ、由来やクイズが入った園児ら手作りの動画をタブレットで発表。他にも、すごろくや塗り絵、カードゲームなど、園児らが飽きないように工夫を凝らしながら伝えた。
これまでは祭りに参加していなかったという児童は「由来や蛇を作ることが大変なことを知って、来年は行ってみたくなった」と話し、これまで祭りを児童らに教えてきた生麦在住の向井承雄さんは「広めたいが、方法を模索していた。こちらも児童らからヒントをもらった」と感心した様子だった。
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