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探究の時間ってなあに? 【4】 聖ヨゼフ学園小 情報を分析し、問いを立案 思考深める方法学ぶ
日本の小学校として初めて「国際バカロレアPYP校」に認定された聖ヨゼフ学園小学校。同校の「探究の授業」は「国際的視野を持つ人間」を目指し、教師が教えるのではなく、児童自らが答えに辿り着く、答えだけでなく、過程も大切にした学習方法だ。
5年生57人は「情報の収集や分析は想定外の状況に備えることができる」を題材とし、天気予報の仕組みやスポーツの戦略、コンビニの商品などから、身の回りの情報を集めて、分類する、比較する、あたりを付けるといった分析方法を学んできた。
その先の学習として、「自然災害への備え」をテーマとし、台風への知識を深めるために問いを立案。その問いの答えを調べて、台風の対策方法を練るという流れで授業が展開されている。
11月7日には、台風についてのより良い問いを考え、発表の準備をする様子を取材した。児童らは、特徴、原因、関連など、キーコンセプトと呼ばれる8つの概念に沿って問いを考案。「なぜ台風は起きるのか」「被害は地域によって変わるのか」「台風にメリットはあるのか」「台風の目とは何か」など、独自に問いを挙げた。児童らは「考えすぎず、ふと疑問に思って挙げたことが良い問いになった」などと苦戦しつつも、果敢に挑戦する姿が見られた。
川本敦教諭は「問いを立てることは物事を深く考える上で重要。情報をただ受け取るのではなく、疑ったり、様々な角度から見ながら、世の仕組みを知ってほしい」と話した。
■聖ヨゼフ学園小学校(鶴見区東寺尾北台11の1)【電話】045・581・8808
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