末広町のベンチャー企業WHILL(株)が6月8日、羽田空港に自動運転技術を搭載した車いす型のパーソナルモビリティ「WHILL自動運転システム」を導入した。
パーソナルモビリティとは、1〜2人乗りの小型電動コンセプトカーなどを指す次世代自動車。
導入されたWHILL自動運転システムは、国内線第1ターミナルに3台。利用者を保安検査場近くの待機場所から搭乗口まで自動で運び、利用後は無人運転で元の場所に戻る仕様になる。
障害者や高齢者など、長距離歩行に不安を感じる人が自力で移動でき、介助者が不要なため、空港スタッフの人手不足や、コロナウイルス感染拡大のリスク軽減に寄与する。空港での人搬送用途での自動運転パーソナルモビリティの実用化は世界で初めて。
400人で実証実験
パーソナルモビリティの生産、販売を行う同社。2019年以降、空港利用者に円滑な移動を提供したいとの思いから、羽田空港や米ダラス・フォートワース国際空港など、国内外で実証実験を実施。通算400人を乗せながら、自動運転技術や利便性、空港業務との親和性を向上させてきた。
WHILL自動運転システムには、あらかじめ収集された地図情報や、センサー機能がついているため、自動運転による走行ができる。近くに人がいることを察知すると、自動で停止する。
今後は、羽田空港での台数増加や、全世界の空港を視野に導入を検討していく予定だ。
同社は、「ウィズコロナ時代の新しい生活様式の一部として活用してもらえれば」と話す。
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