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鶴見区版 公開:2020年7月2日 エリアトップへ

最期の別れに”安心”を 斎場や寺 変わる葬儀

経済

公開:2020年7月2日

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椅子の間隔を空けたくらしの友の式場
椅子の間隔を空けたくらしの友の式場

 新型コロナウイルスとともに生きる「withコロナ」の時代。死者を弔う葬儀の現場でも、「大切な人との別れ」に集中できるよう様々な工夫が行われている。

 (株)くらしの友鶴見総合斎場=鶴見中央=は、大中小3つの式場を保有。全館利用で、最大会葬者800人ほどを受け入れることができる。安置室や、宿泊用の部屋も完備し、昨年は全館を利用し、600人規模の葬儀も行った。

 人はいつ亡くなるか分からない。コロナウイルス感染症による国の緊急事態宣言中も営業を続け、営業時間の短縮なども行わなかった。しかし、その営業方法はがらっと変わった。

密避ける工夫

 「県をまたぐ移動ができないため、参加することができない」「遠方から高齢者を呼んでいいのか」など不安の声が聞かれ、家族葬など小規模な葬儀が増加。これまでは月に数回あった200人規模の葬儀はほとんどなくなった。

 ソーシャルディスタンスを保つため、隣り合っていた式場の椅子の間隔は一席分ずつ空けた。焼香の際に必要な香炉も数を減らし、会葬者が並ぶことのないように誘導。エレベーター内も一度に乗れる人数を制限した。

 席の間隔を設けると、式場に入ることができる人数が限られる。会葬者の人数は少なくなっても、大きめの式場が選ばれることが多くなった。

 通夜振る舞いなどの食事を避ける人も多く、宣言中は約3〜4割が食事なしや、持ち帰りを選択したという。

 同斎場の丸山彩館長は、「感染症を気にして大切な人との別れに集中できないといったことにならないよう、可能な限り安心してもらえるように努めている」と話す。

動画など新サービス

 宣言の解除後は食事なしを選ぶ人はほとんどいなくなったが、持ち帰りの需要はあった。夏に向けて食中毒なども懸念されるため、6月から自宅で味わえる食べ物のカタログギフトを用意した。

 今月からは、遠方で参列できない人などのために、祭壇や焼香の様子など、思い出を残すフォトブックを新しいサービスの一つとして提案。大きめのアルバム作成はこれまでも可能だったが、手軽に渡せるようラインナップを充実させる。

 7月中旬頃からは、離れていても葬儀の様子などを見ることができる新たな動画サービスを始める予定だ。当日の様子をリアルタイムで見ることができ、後に再生することもできるものを想定。遠方の視聴者がコメントを送り、つながることができるように工夫する。同斎場は、「故人への思いに応えられるサービスを増やしていきたい」と力を込める。

同意得る難しさ

 法事のほかに、お寺で葬儀も行うことができる江ヶ崎町の寿徳寺。同寺でも、緊急事態宣言中から、会食を持ち帰りの弁当などに変更。それでも、法事などの延期の依頼は相次いだ。

 「話を聞くと、親戚の間でも、集まることに対して抵抗が強い人とそうでない人がいる。全員の同意を得ることが難しい」と同寺。知り合いの寺では、寺を呼ばず、火葬だけ行うケースなどもあったと聞いた。

 宣言解除後には、パーテーションなどを用い、会食ができるように変更するなど、工夫しながら通常通りに戻せるような動きを始める。同寺は「接触を少なくしなくてはならず、難しいことも多いがお寺が閉じこもっているわけにはいかない」と方法を模索する。

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