鶴見警察署管内で幼稚園から中学生までが関わる子どもの事故が増加していることが分かった。
署によると、7月末までの交通事故発生件数は、新型コロナウイルスによる外出自粛なども影響し、前年比49件減の306件。関係者別にみると、高齢者が前年比24件減の89件に対して、幼稚園〜中学生までの子どもの事故は前年比8件増の22件と増加している。
理由について同署は、コロナウイルスの影響で、通常春に区内全小学校を対象に行っていた事故防止のための啓発教室の中止などが関係していると推測している。
ビデオ講習として、動画を流している学校もあるが、まだ数は少ない。保護者宛てに手紙を出したりと、可能な範囲での啓発活動は行っているものの、「出向いて直接指導できないのは大きい。兄弟がいない子どもの場合、親は通常は教室を実施していることも知らない」と懸念する。子どもの事故で圧倒的に多いのは飛び出し。その他、当て逃げされた事例や、自転車では一時不停止などが目立つ。「5月に緊急事態宣言が解除され、外出の喜びからか荒い運転も見受けられる。慎重な運転を」と啓発を促す。
県、死者数ワーストに
神奈川県警察によると、県内の事故発生件数は7月末までに1万995件(前年比2301件減)と、全体として数は減っているが、死亡者数は前年比6件増の84件に上り、7月20日から8月3日までの15日間で全国ワースト1位の死者数となった。他県は事故数の減少とともに死者数も減っているが、神奈川県は減少が見られなかったとし、原因は不明とする。
死亡事故の原因は、二輪によるものや、歩行中の高齢者の割合が多い。県警は、「横断歩道でも油断しないでほしい」と呼びかける。
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