鶴見警察署管内では二輪死亡事故の割合が増えており、ほとんどが末吉大通りなどの沿線で起こっているとして、同署が警戒を強めている。コロナ禍で交通事故の発生件数自体は減少する中での現状に、「明確な理由は不明だが、しっかりと啓発していきたい」と話す。
鶴見署管内の今年1月からの交通事故は、最新の8月末日までの速報値で、339件発生。前年同期比では64件減少している。死亡事故は3件で、同1件減だが、9月2日に1件発生しており、実質増減が無くなった状況だ。
今年は新型コロナウイルス感染症拡大による緊急事態宣言や、続く外出自粛の影響もあってか、交通事故の総数は県内でも減少傾向。一方で、死亡事故は県内で増加しており、鶴見も同様の傾向となっている。
末吉大通り沿線に集中
区内の死亡事故の内訳をみると、4件中3件が鶴見警察署と鶴見区役所の間を駒岡方面には走る、末吉大通りなどの沿線で発生。自動二輪車が絡むのも4件中3件となっている。
これを受け、同署は沿線のパトロールなどを強化。啓発にあたるが明確な理由はわかっておらず、「混雑している状況から、急に先が空く箇所があるため、スピードが上がってしまうことも事故の可能性を高めているのでは」と推測する。
「例えば、大型車と自動二輪車が同じ位置にいたとして、遠目に見ると大きい車の方が目立って見えるので気を付けるが、実際は二輪車の方が早いため油断していると危ない」と同署は説明。二輪車の運転手はもちろん、周囲へも注意を呼びかけている。
子ども関連増、高齢者は横断時に
さらに今年の傾向として、子どもの事故が増加していることもあげる。
0歳から15歳までの子どもが関わった事故は、8月末現在で25件に上り、前年同期比で9件増加。外出時に保護者といるケースが多かった休校時はゼロだったが、解除された5月以降で急増しているという。
「家からすぐの公園で遊び、帰り際の横断で事故というケースもある。家からの距離は関係なく注意してほしい」と同署。9月に入り、例年春先に実施していた小学校での啓発教室の依頼が入ってきているとし、事故防止に力を入れていく考えだ。
また、高齢者の件数は減少しているが、「無理な横断、斜め横断などでの事故は発生している。件数に関わらず、気を付けて」と訴えている。
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