鶴見警察署はこのほど、芸能事務所・石原プロダクションの協力を得て、刑事ドラマ「西部警察」で活躍した故石原裕次郎さんや故渡哲也さんの写真が入った啓発ポスターやチラシ、ポストカードなど約3万3千枚を製作した。
区内で被害が止まらない振り込めなど特殊詐欺の被害の注意を呼び掛けることが目的。啓発物には裕次郎さんらの強い眼差しとともに「キャッシュカード絶対渡さない」といった注意喚起が入り、西部警察を模した鶴見警察署のタイトルロゴも載る。
JR鶴見駅や区内の金融機関、公共施設、区内を走る路線のバスなどにポスターを掲示するほか、タクシー会社とも協力してチラシなどを配布し、詐欺警戒をはかる。
解散前に
大本山總持寺に裕次郎さんの墓がある縁から、同署は、2014年に石原プロの協力を得て啓発をスタート。以降、年賀状や暑中見舞いに裕次郎さんの写真の入ったハガキを家庭に配布するなどしてきた。
石原プロが来年解散することを受け、「最後の機会になるかもしれない」と、同署の須藤正彦署長が依頼を決め、今回の企画が実現した。
10月6日には、鶴見駅前で啓発チラシを配るキャンペーンを実施。パトカーで呼びかけながら署員自ら啓発を行った。
同署は「自分には関係ないことと考えている人が多いが、電話は実際にかかってくる。被害にあう確率の高い高齢者に人気な石原プロと協力することで、啓発を促せれば」と話す。
10月5日現在、同署管内での振り込め詐欺の被害件数は56件、約1憶2千万円に上り、件数、額ともに県内でワースト2位となっている。
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